ホームヘルパーのことを訪問介護員といいます。
身体的あるいは精神的に障害があり、日常生活が困難な人を支える
人です。
ホームヘルパーには大きく分けて
「介護保険制度でのホームヘルパー」と「障害者(児)に関する
制度下でのホームヘルパー」があります。
ホームヘルパーは当初は家庭奉仕員と呼ばれていたようです。
現在では一般的にホームヘルパー、又はヘルパーと呼ばれています。
☆ここでは主に「介護保険制度でのホームヘルパー」について
まとめています。
1956年(昭和31年)ホームヘルパーサービス事業が初めて実施
される。
*長野県で自発的に実施された家庭奉仕員の活動が評価された様
です。
1963年(昭和38年)に老人福祉法が制定され、老人家庭奉仕員が
制度化される。
1983年(昭和58年)2月から、老人保健法が施行される。
1985年(昭和60年)度から主任家庭奉仕員(チーフヘルパー)
制度が創設。
1987年(昭和62年)度から家庭奉仕員全員に研修制度が導入
される。
「社会福祉士及び介護福祉士法」が制定。
*福祉専門職が制度化されました。
1991年(平成3年)に家庭奉仕員からホームヘルパーに名称が
変更される。
*ホームヘルパー1級、2級、3級の研修が導入されました。
2000年(平成12年)4月から、介護保険制度が施行される。
*介護保険制度が制定されるまで、様々な法整備が行われました。
2006年(平成18年)度から、介護職員基礎研修が導入される。
*ホームヘルパー1級の上位に位置する研修です。
2009年(平成21年)度から、ホームヘルパー3級の研修制度が廃止。
2013年(平成25年)度から、介護職員初任者研修が導入される。
*ホームヘルパー2級の研修制度がなくなり、かわりに
介護職員初任者研修として新たにスタートしました。
実務者研修へ一元化される。
*ホームヘルパー1級と介護職員基礎研修が廃止され、
実務者研修に移行しました。
※ホームヘルパー1級、2級、3級の資格自体は、現在も存続して
いますが、介護職員基礎研修、ホームヘルパー1級・2級・3級の
研修は実施されていません。実施されている研修は、
介護職員初任者研修と実務者研修になります。
将来的には、ホームヘルパーは介護福祉士の資格を目指すことが
基本になります。
介護福祉士の資格を取得するには、国家試験を受けて合格する必要
があります。
国家試験を受ける為の条件として、ホームヘルパーの場合は3年以上
の実務経験が必要になります。
*3年以上の実務経験がある人は、平成27年度迄は介護福祉士の
国家試験を受験することが出来ますが、平成28年度(2016年度)
からは実務者研修が義務付けられる予定です。
実務者研修を修了した場合は、国家試験の実技試験が免除されます。
続きはこちらです⇒ ホームヘルパーの種類
■参考引用文献
インターネット
厚生白書(昭和37年度版) p39
www.mhlw.go.jp/toukei_hakusho/hakusho/kousei/1962/dl/03.pdf
厚生白書(昭和61年版) p3
www.mhlw.go.jp/toukei_hakusho/hakusho/kousei/1986/dl/11.pdf
厚生白書(昭和63年版) p11
www.mhlw.go.jp/toukei_hakusho/hakusho/kousei/1988/dl/10.pdf
厚生白書(平成3年版) p18
www.mhlw.go.jp/toukei_hakusho/hakusho/kousei/1991/dl/10.pdf
日本ホームヘルパー協会HP内
nihonhelper.sharepoint.com/Pages/helper.aspx
ウィキーペディアHP内
ja.wikipedia.org/wiki/訪問介護員