◆実施者の準備
●石鹸と流水で手指をよく洗い清潔にする
急いでいる場合は速乾性の消毒液で消毒。
●清潔なエプロンとマスクを着用
●手袋の着用
滅菌済みの鑷子を利用する場合は
未滅菌の使い捨て手袋を着用。
◆必要物品の確認と配置
●必要物品の確認をしながら操作がしやすいように配置する
気管切開されている方は、必要
物品の確認や配置は前もって準備
されていると思いますが消毒薬や
滅菌水などの補充や交換が必要になる場合もあります。
◆吸引器の準備
吸引器の種類によって多少手順が異なるかもしれません。
●吸引器の圧を調節する
*吸引圧参考数値
気管カニューレからの吸引圧
100mmHg~150mmHg
単位はkPa(キロパスカル)で
表示されている文献が多くなってきています。
20kPa(キロパスカル)は約150
mmHg(水銀柱ミリメートル)です。
吸引カテーテルのサイズや種類等
によって圧は多少変化します。
●調節が終わったら電源をOFFにしておく
●吸引カテーテルと接続チューブをつなぐ
吸引用カテーテルの接続部分を
吸引器にセットしてある接続
チューブに接続しておきます。
吸引用カテーテルの接続部分だけ
を滅菌袋から出して気管内に挿入
する部分は袋から出さない。
この時はまだ滅菌手袋は着用しません。
吸引カテーテル(体内に挿入
する部分)に直に触れる時に着用します。
滅菌済の鑷子を利用する場合は
使い捨ての未滅菌の手袋を着用します。
◆対象者の方の準備
●頭部を枕などで少し拳上する
電動式のベッドであれば上体を少し拳上する。
●寝具や衣類などを汚染しないようにタオルやシーツなどを敷く
●顔を実施者の方に少し向ける
実施する前には必ず対象者の方に
説明をして、声をかけながら準備
を進めていきます。
実施者の準備、必要物品の確認
と配置、吸引器の準備、対象者
の方の準備が全て整ってから、
吸引することになります。
続きはこちらです→ 吸引の実践手順
気管カニューレは直接気管内に挿入される管です。
外から気管を切開して穴をあけカニューレを挿入します。
続きは こちら です。
主な必要物品等、吸引器、吸引カテーテル
カテーテルを浸しておく消毒液、滅菌蒸留水又は滅菌精製水
続きは こちら です。
実施者の準備、必要物品の確認と配置、吸引器の準備
対象者の方の準備、続けて吸引する場合
詳細は こちら です。
吸引器を作動させるまでの操作、吸引カテーテルの通水
気管カニューレ内(人工気道内)の吸引、吸引後の操作
詳細は こちら です。
吸引時間、挿入する長さ、気管内(人の気管内)の場合
詳細は こちら です。
廃棄するもの、処理責任、回収方法
具体的な処理方法、排液水などの廃棄
詳細は こちら です。
消毒・洗浄、吸引カテーテル、吸引瓶など
次回への準備
続きは こちら です。
◇参考文献
書籍
「最新医学大辞典(医歯薬出版株式会社)
「ナース必携最新基本手技AtoZ」EXPERT・NURSE 小学館
「写真でわかる基礎看護技術① 看護技術を基礎から理解!」インターメディカ
「家庭医学大百科」主婦の友社
インターネット
「フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)」