◆廃棄するもの
気管切開をされてご家庭で療養中
の方に対しては、医療機関や訪問
看護ステーション等から訪問看護
師が指導にあたっていると思います。
詳細に関しては担当の看護師等にお尋ねください。
一つの例として参考にして頂ければと思います。
吸引が終わったら患者さんの
様子を観察し問題がなければ、
後片付けになります。
廃棄するもの、洗浄、消毒する
ものなど必要に応じて対処します。
廃棄物にも種類があり家庭から
出される廃棄物は一般廃棄物に区分されています。
家庭など医療関係機関以外で
医療処置を行った場合に発生
する廃棄物を在宅医療廃棄物といいます。
気管内吸引に限っていえば、
吸引カテーテル、手袋、
ガーゼ、アルコール綿等が
在宅医療廃棄物になります。
◆処理責任
家庭から出される一般廃棄物の
処理責任は市町村にあります。
在宅医療廃棄物も家庭から出さ
れる一般廃棄物にあたるため、
処理責任は市町村になります。
◆回収方法
各自治体で取り扱い方は異なり
ますので事前に各市区町村や
訪問看護師などに確認する必要があります。
例としては、非鋭利(ここでは
上記に挙げたもの)でかつ、
通常感染のおそれのないもの
多量の血液等が付着していない
物は家庭での利便性を考慮して
通常のゴミ収集所で回収する所が多いようです。
感染のおそれのある廃棄物や
鋭利なもの(注射針)などに
関しては医療機関や訪問看護
ステーション、薬局等が回収
している地域が多いようです。
感染症の方に関しては担当医師等
の指導を受けて適切な処理をする必要があります。
◆具体的な処理方法:例
*各市町村によって異なります。
●吸引カテーテル:例
通常のゴミ収集所で回収可能な
場合は不燃ゴミとしてだします。
血液や痰等が付着している物は
丈夫なプラスチック製の袋等に
入れてきちんと閉じておき医療
機関や訪問看護ステーション
薬局などで回収してもらいます。
●ガーゼやアルコール綿など:例
通常のゴミ収集所で回収可能な
場合は可燃ゴミとして出します。
新聞紙などでよく包んでから早めに出します。
血液や痰などが付着して感染の
おそれのあるものは医療機関や
訪問看護ステーションなどで回収してもらいます。
自治体により不燃、可燃ゴミの
区別も異なるところもあるので
事前に確認して下さい。
◆排液水などの廃棄
●吸引瓶内に溜まった排液水、使用した残りの滅菌水を廃棄
吸引瓶内の排液が7~8割程度溜まる前に捨てます。
溜まっていなくても1日1回は廃棄します。
通常はトイレに流します。
感染症の方の場合は担当医師や
訪問看護師などに確認して下さい。
続きはこちらです→ 吸引後の物品等の管理
気管カニューレは直接気管内に挿入される管です。
外から気管を切開して穴をあけカニューレを挿入します。
続きは こちら です。
主な必要物品等、吸引器、吸引カテーテル
カテーテルを浸しておく消毒液、滅菌蒸留水又は滅菌精製水
続きは こちら です。
実施者の準備、必要物品の確認と配置、吸引器の準備
対象者の方の準備、続けて吸引する場合
詳細は こちら です。
吸引器を作動させるまでの操作、吸引カテーテルの通水
気管カニューレ内(人工気道内)の吸引、吸引後の操作
詳細は こちら です。
吸引時間、挿入する長さ、気管内(人の気管内)の場合
詳細は こちら です。
廃棄するもの、処理責任、回収方法
具体的な処理方法、排液水などの廃棄
詳細は こちら です。
消毒・洗浄、吸引カテーテル、吸引瓶など
次回への準備
続きは こちら です。
◇参考文献
インターネット〉
環境省HP内
「廃棄物処理法に基づく感染性廃棄物処理マニュアル 平成21 年5月」
www.env.go.jp/recycle/misc/kansen-manual.pdf
「在宅医療廃棄物の処理の在り方について」
www.env.go.jp/recycle/report/h17-03/04.pdf p8
書籍
「在宅ケアの基本100」 日本看護協会出版会