要介護認定等基準時間は、介護の手間を表すものさしになります。
介護の手間を「分」という単位で表したものです。
実際に家庭などで介護している時間ではなく、要介護度と相関する
共通のものさしになります。
認定調査(基本調査)で得られた結果をコンピュータに入力すると、
8つの行為区分毎の時間とその合計時間が算出されます。
この合計値が要介護認定等基準時間になります。
数値が大きいほど介護度は高くなります。
認知症の方は認知症加算時間が追加されます。
それぞれの行為の介護にかかる手間を相対的に示すと同時に、
どの行為により時間(手間)を要しているか知ることも出来ます。
*8つに区分された行為には、
直接生活介助、間接生活介助(家事援助など)、
BPSD(認知症の行動・心理症状)関連行為、
機能訓練関連行為、医療関連行為 があります。
直接介助は、食事、排泄、移動、清潔保持に区分され、
全部で8つの行為になります。
要介護状態区分等(要介護度など)は要介護認定等基準時間によっ
て区分されています。
《要介護状態区分等と要介護認定等基準時間との関連》
*実際に家庭などで介護している時間ではありません。
非該当(自立): 25分未満
要支援1:25分以上~32分未満
要支援2:32分以上~50分未満のうち、要支援状態にある者
要介護1:32分以上~50分未満のうち、要介護状態にある者
要介護2:50分以上~70分未満
要介護3:70分以上~90分未満
要介護4:90分以上~110分未満
要介護5:110分以上
要介護・要支援認定に該当しない場合
要介護認定や要支援認定に該当しない場合は、地域支援事業の一つ
である介護予防事業によるサービスが受けられます。
市町村が主体となり実施するサービスになります。
地域包括支援センターが中心になって事業を推進しています。
詳細は下記をご参照ください。
続きはこちらです→ 8つの行為区分について
■参考引用文献
厚生労働省HP内
介護認定審査会委員テキスト p23 p35 p36
www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/nintei/dl/text2009_3.pdf
■参考文献
厚生労働省HP内
要介護認定
www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/nintei/
要介護認定に係る制度の概要
www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/nintei/gaiyo1.html
要介護認定はどのように行われるか
www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/nintei/gaiyo2.html
特定疾病の選定基準の考え方
www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/nintei/gaiyo3.html
要介護認定に係る法令
www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/nintei/gaiyo4.html
樹形モデル図(要介護認定等基準時間の推計方法)
www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/nintei/dl/text2009_4_11.pdf
要介護認定方法の見直し(平成21年)
www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/nintei/index_minaosi.html
要介護認定方法の見直しについてPDF
www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/nintei/dl/02.pdf
特定疾病の選定基準の考え方
www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/nintei/gaiyo3.html
認定調査員テキスト2009改訂版(平成24年4月改訂)
www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/nintei/dl/text2009_2.pdf
介護認定審査会委員テキスト
www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/nintei/dl/text2009_3.pdf
要介護認定制度の見直しの経緯について
www.mhlw.go.jp/shingi/2009/04/dl/s0413-4f.pdf
要介護認定一次判定調査項目定義の修正にかかる試行調査
www.mhlw.go.jp/shingi/2009/07/dl/s0728-3g.pdf
新要介護認定システムに関する意見
www.mhlw.go.jp/shingi/2009/07/dl/s0713-6l.pdf
要介護認定調査検討会
www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-rouken.html?tid=129169
書籍
「最新介護保険の基本と仕組みがよ~くわかる本 第4版」p74~p99