吸引時間、吸引のコツ、注意点


◆1回の吸引時間は?

口腔内の吸引は殆どが5秒以内で終わると思います。

1回で取りきれない場合は2回実施して様子をみます。

 

気管内を吸引する時には時間が長くなりがちになります。

出来れば10秒以内、長くても

15秒までに1回の吸引を済ませます。

気管切開で気管カニューレ等を

挿入している方は吸引圧や吸引

時間、カテーテルの挿入する長さなどには特に注意します。

 

 

◆吸引時のコツ

痰などが吸引される音と同時に

カテーテルを指でゆっくり回し

ながら、手も少しずつ移動させ引き上げます。

口腔内の場合は分泌物の位置が

目で確認しやすいため他の部位

(鼻腔や気管内など)より吸引

しやすいですが、喉の奥や咽頭

に貯留している場合は注意が必要です。

 

 

◆注意すること

カテーテルを深く挿入すると

嘔吐反射(吐きそうになる)

又は嘔吐を起こすことがある為

なるべく短時間で1回の吸引をすませます。

嘔吐などを防ぐ為に口蓋垂

(のどちんこ)や咽頭の粘膜等

にはなるべく触れないように努めます。

 

ここでは成人の場合の吸引方法をまとめてあります。

一つの例として参考にしていただければと思います。

ひとり一人介護の方法は異なり

ますので、詳細に関しては担当

医師や看護師などとよくご相談ください。

医師、看護師などにより手技や

取り扱う医療機器など 異なる場合もあります。

一つの参考例としてご利用頂ければと思います。

 



◆口腔内吸引 項目一覧

口腔内吸引の必要性

口腔内には唾液の他に気管支や気管などから分泌された痰や

鼻腔から分泌された鼻汁などが存在する場合もあります。

続きは こちら です。

 

清潔操作について(在宅)

口腔内は気管内と比べて清潔ではありませんが、なるべく

清潔を保てるようにケアすることが大切です。

続きは こちら です。

 

必要物品等について(在宅ケア用)

吸引器吸引カテーテル消毒液、蒸留水又は滅菌精製水 

詳細は こちら です。

 

吸引前の準備

対象者の方の準備、実施者の準備、吸引器の準備

詳細は こちら です。

 

吸引の実践手順

通水、口腔内の分泌物などを吸引、続けて吸引をする時

吸引が終わったら

詳細は こちら です。

 

物品などの管理

カテーテルの保管方法、カテーテルの交換の時期

消毒液の交換、水道水の交換

詳細は こちら です。

 

吸引時間、吸引のコツ、注意点など

1回の吸引時間、吸引時のコツ、注意すること

詳細は こちら です。

 


◇参考文献

書籍

「はじめて人工呼吸器」メディカ出版 2009

「ロールプレイで学ぶ 呼吸ケア・呼吸管理のキーポイント」メディカ出版 2009

「呼吸サポートチームのための 呼吸管理セーフティーBOOK」メディカ出版 2009

「最新医学大辞典」(医歯薬出版株式会社)

「写真でわかる基礎看護技術①」(株式会社インターメディカ) 2008 

「一歩先ゆく呼吸リハビリテーション」メディカ出版 2008

「ナースに必要な診断の知識と技術第4版」(医学書院) 2007

 

インターネット

ウィキペディア

//ja.wikipedia.org/wiki/

厚生労働省HP

//www.mhlw.go.jp/