◆経腸栄養剤の投与量の判断基準
医薬品の経腸栄養剤の種類や投与量、投与時間などは医師が決定
します。
●カロリー
1日の必要摂取カロリーに合わせて量が決まります。
年齢、性別、体格、運動量などにより異なります。
●経腸栄養剤の種類
個人に適したカロリーや栄養素が含まれた栄養剤が選択されます。
粉末状の栄養剤の場合は溶かす時に用いる水や微温湯等の量は
製品により異なります。
量は同じでもカロリーが異なる、カロリーが同じでも量が異
なるなど、製品により違いがあります。
●対象者の状態(病状や体調の変化など)
対象者の状態に合わせて量が調節される場合もあります。
経腸栄養剤の開始初期や下痢、便秘、嘔気、嘔吐などの症状が
現れた場合は、量や濃度を調節する必要があります。
医薬品扱いの経腸栄養剤は医師の処方が必要です。
又、食品扱いの栄養剤でも医師の指示、指導が大切です。
経腸栄養剤の濃度
経腸栄養剤の濃度はエネルギー密度になります。
通常は問題がなければ1mlで1kcalになる様に水や微温湯等で
調製します。又、調製されている製品もあります。
栄養剤の製品により調製する水や微温湯などの量は異なります。
濃度は同じでも製品により浸透圧は異なります。
病態により上記より濃度の高い又は低い製品もあります。
栄養剤の形態により量も変わるのでは?
胃瘻から注入する場合は半固形又は固形化した栄養剤を使用
するケースが多いと思います。その際は特に問題がなければ
量は変えずに粘度や硬さだけを変化させて注入した方が、
水分補給にもつながります。又、浸透圧の変化も小さくてすみます。
量だけを減らした場合は水分不足や浸透圧が高くなる等の弊害
が出てきます。
◇参考文献
インターネット
厚生労働省HP内
「日本人の食事摂取基準」(2010年版)
☆http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/sessyu-kijun.html
お薬110番
http://www.jah.ne.jp/~kako/
ウィキーペディア
ja.wikipedia.org/浸透圧